紙 Papers

和紙は寒いときに漉いたものが良いとされています。冬の最中、清冽な水と空気のなかで漉かれた紙は、キッパリとしているようです。漉かれてすぐには使わずに、しばらく寝かせて枯れるのを待ちます。

美濃紙、石州紙、黒谷紙、宇陀紙、美栖紙、混合紙・・・などなど、すぐには使うあてのない紙が、紙棚で枯れながら出番を待っています。また、若い人たちが練習に毎夜継いだ反古紙は、巻かれたまま積み上げられ、やがて襖や屏風の下張りに使われます。

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